アメリカでシュタイナー・スクールに通う

シュタイナー教育をご紹介します。

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科学教授法

科学教授法の授業が先週の土曜日から始まりました。

理数系を超不得意とする私ですが、なんとかこの授業も頑張りたいと思っています。

ローレンス先生曰く、

「時として、その教科を不得意な人が教えた方が、分かりやすいことがある。なぜなら、その教科を専門としたり得意とする人たちより必死になるし、生徒と一緒に学んでやろうとする姿勢があるからね。」

だそうです。


私も、姿勢なら、負けない。




ということで、私に割り当てられた読み物の宿題の和訳を以下に載せちゃいます。


+++++++

「現象学」ってなんだ?

著:マイケル・J・ダリオ
2004年6月
(2004年9月発行リニューアル・マガジン13巻2号で発表した文の編集版)

<はじめに>

何年か前のことです。

ある大型ストアのレジの列に並んで自分の番が来るのを待っていました。

自分の前にはまだ何人か人がいて、私と同じように自分の番が来るのを待っています。

女性が私の後ろに並びました。その女性は、恐らく3歳ぐらいの女の子を連れています。

女性は最初にレジの長い列をちらっと見て、それから列のすぐ近くに簡単な子供向けのパズルを見つけます。

そのパズルは木製の薄い板を切り抜いた3つか4つのピースの簡単なもので、それぞれのピースが木製のボードにぴったりとフィットするようになっています。パズルのピースはそれぞれ家畜のデザインで色もちゃんと塗られています。

「ほら!」

と女性が子供に話しかけます。

「これが、羊さんよ。」

と、いいながら羊の形に切り抜かれ羊の色が塗られたピースをボードから摘み上げて子供に見せます。

そこで私は、直ちにある問題に直面しました。

「『おい、おい...。それって羊じゃないぜ。』と心の中でつぶやきました。それは羊の形をした木製のパズルのピース。羊ってのは、もっと大きくて、特有の匂いがするんだ。それに、とっても特徴的な声で鳴くし、なんだか奇妙にすら思えるようなふわふわで体中が覆われているんだぞ。で、そのふわふわって結構オイリーだったりするから触ったりすると手にヘーンな匂いが付いちゃったりするんだよな~。ちょっとなめたりするとヘンテコリンな味だしね。あなたさ、誰かが羊の毛を刈るのを手助けしたことあるかなぁ。まず、羊を捕らえることから始まるんだよな、あれって。羊ってさ、随分とすばしっこいし、ジャンプだってする。ピョンピョンと跳ねっ返るよ。捕まえてもジッとなんてしていてくれないから、大変だ。羊にはいろいろな行動パターンがあるからね。僕にだって知らない羊の特徴が一杯あるんだ。お母さん、どうか、本物の羊が見れるようなところにお子さんを連れて行ってあげてよね。」

もちろん、私は、その女性や子供には決して何にも言いませんでした。

しかし、この女性の話は、ただ単にポンと与えられたコンセプトと実際に肌で感じる経験を通したコンセプトとの間に違いがあることを私に明確に理解させたエピソードとなりました。

もちろん、自分自身子供を育てる立場にあって、あの女性とお子さんの状況はよく理解できます。

ストアのレジの列は、大抵の場合、人が多く並んでいればいるほど退屈なもので、その退屈を何とかするためにいろいろと店側も工夫を凝らし、レジの列に沿っていろいろ並び立てて最後の最後までなにかを買わせようとしているわけです。大人だったら、もうすっかり目に慣れた光景ですから無視を決め込んで自分の番が来るのを辛抱強く待つことが出来ますが、あれこれカラフルに目に迫ってくる魅力的な商品を小さな子供が完全に無視することはできません。

ストアのレジの列に限らず、私たちオトナは、特に深く考えもせずいとも簡単に別のことに気を紛らわせることが出来るようになっています。

目の前にある現実の世界から自分自身を分離するだけでなく、自分自身からも分離してしまうわけです。そんなワザを私たち大人は持っているのです。



(まだまだ続きます。)




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